巨大娘研究~サブカルチャー批評の終焉と再生~
巨大娘研究~サブカルチャー批評の終焉と再生~ (サンワコミックス) (SANWA COMICS No.) (2012/02/17) 鳥山 仁 商品詳細を見る |
評論本としても頷けるところが多々ありますね。素人作家として色々示唆も受けました。
サイズフェチには図版付き作品カタログとしても保存本だと思う、正直。
個人的には最後の年表も感慨深げでした。そう、一寸法師って登場がめちゃめちゃ早いんですよ。
ノンケ&未知の人にいいなと思ったのは、本の構成。
批評・研究本なので図版を使えることを最大限活かしているんです。
本屋で見かけて手に取り立ち読みするとして、冒頭は文字だから中々読んでもらえないかもだけど、すぐに山咲梅太郎先生のサイズフェチ解説漫画があり、後の大部分が有名漫画や映画などに登場した巨大娘・縮小野郎な作品群の紹介ページで、どこを開いても絵があるページで目を留めてもらいやすいと思うんです。
これは書店に置かれる本として、かなりいい生存戦略だとお見受けしました。
イメージ的にはコロタン文庫の怪物・妖怪を紹介するシリーズ。画像や映画スチールと共に作品やモンスターの紹介をするアレ!
実は最初に「妖怪巨大女」を知ったのはコロタン文庫の記事でした。ちっこい写真で窓から入った手が人を握っていて。そのページに釘付けになり、どんな作品なのかいつか見たい、でも子供には難しいので大人に成ったら見てやろうと、とにかくタイトルを必死で覚えたなぁ……(しみじみ)
「良くここまで集めたな」と呆れられつつ、「知らなかったけど、こんなに巨大娘ネタ・作品って特殊なものじゃ無く、ありふれたモノだったんだ」と知らしめたい。
慣れ親しんだドラえもんとか、最近では4946・進撃辺りまで網羅し、どれかは必ず読んだことがあるはず。この広い網に必ず引っかかる。そこから興味を持ってもらえるのではないか、と期待できそうです。
●拍手コメント
面白いですよね!【まの】「研究」買って読んでます。カタログ本としても、フェチ読み物としても興味深い。この本は「面白い」ですよー。
なるほど! 幼少期に触れた書籍は物書きとしての血肉になりますね。【さがつー】紹介ありがとうございます! 共著者の鳥山さんはコロタン文庫やケイブンシャの大百科よりも少し古いドラゴンブックスやジャガーバックスなどの怪奇系児童書で育った世代なので、その影響も本書の構成に大きく反映されていると思います。
この本もそうならんことを!
【まの】ジャンル、フェチとしてかなり好きなので、こういったものが出るのはウレチーのですが、あんまメジャーになってくれるな、というマイナーファン心理もハタライテしまう、という2月17日でした、ハハハ。序文、コラムで「モノ読んだ気」になれましたし、カタログとしても有り難かったざんす!
【?】kyodaimusume(*´ω`*)
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